専門級 トライアル問題
動物愛護社会化検定・専門級試験で出題される例題を紹介しています。お気軽に挑戦してみてください。
正解はトライアル問題の最後にあります。
問題(Question)
問1
犬や猫が人間と同じものを食べた場合、ある栄養素が摂り過ぎになります。
その栄養素はどれですか?ひとつ選びなさい。
- a:たんぱく質
- b:ビタミンA
- c:食塩
- d:カルシウム
問2
犬のワクチン接種により予防が可能な病気の中で、人にも感染するものはどれですか?ひとつ選びなさい。
- a:レプトスピラ症
- b:ジステンパー
- c:犬伝染性肝炎
- d:パルボウイルス感染症
問3
日射病、熱中症などとも表現される熱射病についての記述です。間違っているものをひとつ選びなさい。
- a:体温が41℃を超えるような場合は、血管内に多数の血栓ができる播種性血管内凝固症候群(DIC)という病態になり、最悪は死に至る。
- b:意識状態に問題が発生している場合は冷水を適量ずつ分割して与える。
- c:とにかく体を冷やす処置をし、獣医師の診察を受ける。
- d:熱射病は飼い主の心がけで防げる病気である。
問4
犬や猫に与えると危険のある食べ物とその危険の組み合わせです。間違っているものをひとつ選びなさい。
- a:キシリトール⇒低血糖によるケイレン
- b:ネギ類⇒溶血性貧血
- c:チョコレート⇒鼻血
- d:牛乳⇒乳糖不耐症の下痢
問5
猫に多くみられる甲状腺機能亢進症が示す症状について、間違っているものをひとつ選びなさい。
- a:多食多飲
- b:活発で時に攻撃的
- c:肥満
- d:頻呼吸・頻拍
解答(Answer)
- 問1
- c:食塩
犬と猫に必要な栄養と人に必要な栄養は違います。人と同じものを食べていると、ほとんどの栄養素が不足し、食塩だけが摂りすぎになります。 - 問2
- a:レプトスピラ症
レプトスピラ症は人と動物の共通感染症です。感染すると細菌によって腎臓や肝臓がおかされます。その他、狂犬病も人と動物の共通感染症です。予防できる病気は予防しておきましょう。 - 問3
- b:意識状態に問題が発生している場合は冷水を適量ずつ分割して与える。
意識状態に問題が発生している場合に水を与えると、誤嚥の危険性があります。早急に治療の必要がありますが、とにかく体を冷やす処置として、水を体にかけたり、冷水浴などを実施します。 - 問4
- c:チョコレート⇒鼻血
カカオに含まれている中毒を起こす物質、テオブロミンによりケイレンや興奮、不整脈を起こす可能性があります。 - 問5
- c:肥満
中年以降から老年期の猫に多いのが甲状腺機能亢進症。多食で多飲なのにやせていくのが特徴です。元気でよく食べるからといって放置はせず、獣医師の診断を受けましょう。
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