人とペットの防災対策
同行避難できますか?あなたと愛犬・愛猫の「一緒に逃避できるか度」チェック
災害は突然に襲ってきます。犬や猫などペットを飼育されている飼い主さんなら、ペットたちも一緒に連れて逃避ができるよう備えておいてください。
20の質問に答えて、あなたと愛犬・愛猫の「一緒に逃避できるか度」をチェックしてみましょう。
「はい」なら□に✓印を入れてください | |
□ | 家具が倒れたりガラスが割れて飛び散ったりしないよう、住まいの安全対策を普段から心がけている。 |
---|---|
□ | 災害発生時、家族間の連絡方法や避難場所について、あらかじめ話し合って決めている。 |
□ | 避難場所やそこへ行くまでの経路、所要時間は調べてある。 |
□ | 飼育しているすべてのペットを連れて避難場所まで行くことができる。 |
□ | 地域で行われる防災訓練や避難訓練に参加したことがある。 |
□ | 緊急避難時の持ち出し袋は、人間用はもちろんペット用も用意している。 |
□ | ペット用の持ち出し袋には、最低3日分のペットフードや飲み水、ペットシーツなどを入れてある。 |
□ | 自家用車のガソリンは常に余裕があるよう給油している。 |
□ | 避難所ではご近所の人たちと協力して助け合い、少しの迷惑もかけないように配慮する。 |
□ | 愛犬や愛猫を預かってもらうことができる親戚や友人、知人をみつけてある。 |
□ | 迷子札や鑑札、マイクロチップなど、ペットの個体識別ができるものを付けている。 |
□ | 愛犬や愛猫の写真は、スマホやタブレットに入れてある。 |
□ | ワクチン接種やノミ・ダニ予防、定期的な健康診断で、健康管理は万全だ。 |
□ | 愛犬の登録と毎年の狂犬病予防接種は済ませている。 |
□ | 愛猫は放し飼いにせず、室内飼育をしている。 |
□ | 飼い主以外の人に撫でられたり触れられたりしても平気だ。 |
□ | ケージやキャリーバッグには嫌がらずに入って、おとなしくしていられる。 |
□ | トイレのしつけができている。 |
□ | 不妊手術は、済ませてある。 |
□ | 定期的なシャンプーやブラッシングでいつも身体や被毛は清潔にしている。 |
さて結果は?
✓の合計数 | あなたと愛犬・愛猫の「一緒に逃避できるか度」 |
---|---|
16個以上 | 達人 たいへんよくできました |
11~15個以上 | 上級者 よくできました。達人をめざしましょう |
6~10個以上 | 中級者 もうひとがんばりお願いします |
5個以下 | まだまだ初心者 一つでも✓を増やしましょう |
これらの設問をPDFファイルにまとめました。ダウンロードしてご活用ください。
あなたと愛犬・愛猫の一緒に逃避できるか度チェックシート
災害に備えて ご家庭できること・しておきたいこと
いざという時ペットと同行避難するために、まずご家庭できること・しておきたいことをまとめました。
安全を確保する準備
あなた自分、そしてご家族の命を守ることを第一に考えましょう。安全を確保する準備と工夫、身の回り、家の中や敷地内の安全対策、家の内外に危険なところはないか確認しておきましょう。
◆家具は転倒防止器具などで固定しておく。
◆棚やタンスの上に重いものを置かないようにする。
◆ 特に寝室では家具が倒れる危険や落下物が無いかを確認しておく。
◆ 灯油などの保管方法、置き場所に注意する。
◆ 塀や石垣などの補強、家屋の耐震改修を行う。
◆ 緊急時の水や食料、電池、携帯電話の補助バッテリー等も準備をしておく。
◆ 自家用車のガソリンは常に残量に余裕があるよう給油をしておく。
自家用車はテレビ、ラジオ、冷暖房装置も備えているので、電話や電気が使えない被災時においても、様々な形で利用が可能になります。
◆ 夜、寝る時は、手の届くところに懐中電灯やスマートフォンを置いておく。
◆ ペットフードなども切らさないように余裕をもって補充しておく。
連絡方法や役割を決めておく
家族の在宅中に災害が起きるとは限りません。家族間での連絡方法や役割を決めておきましょう。
◆ 自宅以外の場所(勤務先、学校など)で災害に遭遇する場合も考えられるため、その際の連絡方法や、集合場所、避難場所などを決めておく。
◆ 災害の種類、規模、発生の時間帯や状況など、様々な場面を想定し、避難や対応のシミュレーションをして、家族間でも共有しておく。
◆ ペットは誰が連れて避難するのか、緊急時の持ち出し袋を持って出るのは誰か、などの役割分担を決めておく。
◆ 特に家族に子ども、幼児、高齢者、介護が必要とする家族がいる場合は、避難する際の対応(誰が何をするか、どのように避難するか、など)を話し合っておく。
◆ 自分の安否を伝える連絡手段の一つとして災害用伝言ダイヤル(171)や携帯電話の災害用伝言板、メール、SNSなどでの連絡方法、利用方法について調べておく。
万一の場合、ペットとの同行避難を可能にするためにしておきたいこと
◆ 地域の避難所の確認、防災訓練・避難訓練に参加する。可能ならペットと一緒に参加する。
◆ 指定されている避難場所がどこなのか、そこまでの経路、時間等を確認しておく。
◆ 避難時には歩きやすい運動靴を用意しておく。
◆ 住んでいる地域ではどのような災害がどの程度の規模で想定されているか、危険な場所や避難方法、避難場所、避難経路をハザードマップ等で確認しておく。
◆ 指定されている避難場所・避難施設ではペットの受け入れが可能か、また、ペットを連れて避難した場合、どのようなルールが設けられているか等、あらかじめ確認をしておく。
◆ また、状況にも応じて“自宅避難”が必要になる場合もあるためその準備もしておく。
◆ 過度の多頭飼育の場合、一緒に避難することはできない。一緒に連れて避難が可能な犬種、猫種、頭数を飼育する。
◆ 万一の時のために信頼できるペットの預け先を探しておく(親類や友人など)。
◆ 「人間用の緊急時の持ち出し袋」と一緒に、「犬・猫用の持ち出し袋」も準備し用意しておく。中には、フード、ペットシーツ、猫砂、飲み水など少なくとも最低3日分、できれば1週間分を用意しておく。
◆ その他、便処理用袋、消臭剤やおやつ、ウエットティッシュなども入れておき、保存食、飲料水の賞味期限や電池の残量も定期的に確認し補充しておく。
普段から適切なペットのメディカルケア、健康と衛生管理を。
◆ 狂犬病予防注射を受けておく(注射済票・鑑札の装着)。
◆ ワクチン接種、犬フィラリア症、ノミ・ダニ等の予防が可能な病気は必ず予防しておく。
◆ 避妊・去勢手術を受けておく。
◆ 定期的なシャンプーやブラッシングで体、被毛は清潔にしておく。
◆ 慢性の疾患を持つ場合はその病気の名称や内容、どの薬を与えているかがわかるように、メモや携帯電話で撮影し残しておく。
ペットの社会化、しつけ、クレートトレーニング
◆ 飼い主以外の人にさわられたり、散歩に行ったりすることがあっても平気なように、またいつもと異なる環境(避難先での居住場所、食事など)でもストレスが無いように生活できるよう、色々な経験や刺激に慣れさせておく。
◆ ペットと一緒に避難しても避難所や避難施設では人の居住スペースとペットの居場所は別。そのため同行避難時や避難所ではキャリーバックやケージ、クレートに抵抗なく入れるように、入っても平気でいられるように普段から慣れさせておく(クレートトレーニング)。
鑑札、迷子札、マイクロチップなど「個体識別」が可能になるものを必ず装着しておきましょう。
◆ ペットが迷子や行方不明になってしまった時、戻ってくることができるように、また一時的に救護センターなどへ預けることになった場合も、必ず個体識別が可能になるものを装着しておく。
◆ ペットを撮影した写真(できれば3カ月以内に撮影したもの)を携帯電話に入れておく。またプリントした写真も用意し、ペットの特徴(体や毛の色など)をメモで残しておく。
◆ マイクロチップの装着。登録番号も携帯電話やメモで残しておく。
近隣の方との助け合いが大切。普段から円滑にコミュニケーションがとれる関係を作っておきましょう。
◆ 万一の事態でも、近隣の方と支援や協力が相互に得られるよう普段から良好な関係を築いておく。
◆ どんな動物を何頭飼育しているか、ペットの名前も知っておいてもらう。
◆ 普段からペットの飼育に関して、近隣の方に迷惑や不快な思いを与えないように気をつける。
◆ 自分の家族やご近所に災害時要援護者(高齢者、障害をお持ちの方、妊婦さん、幼児など)がおられる場合は、相互の協力、手伝いができるようにしておく。
これら災害に備えて ご家庭できること・しておきたいことをPDFファイルにまとめました。
ダウンロードしてぜひより多くの方と共有ください。
災害に備えて ご家庭できること・しておきたいこと